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調査・探索
有用微生物群(EM)を活かす方法                  

 
治水のことを調べていれば、当然のことながら、排水の仕組みなどを調査する必要に迫られます。そして、網の目状の用水の水量を調節している杁のことや用水の水質問題もとりあげることになります。
清須市内の用水路は、ほとんどが農業用と家庭排水が一緒になっているため、春先になると住民から用水の悪臭をなんとかしてと苦情が入ってきます。用水の掃除をすると言ってみても、なかなか実現しません。用水が来る田植え時期まで我慢することになります。

 用水のヘドロや悪臭をEM(有用微生物群)で減らすことが出来るという先進事例の情報を得て調査しました。役場担当者の立会いの下、友人の協力も得て阿原八幡の用水に毎週定期的にEM活性液を流してみました。
 用水のドブくさい臭いは2ヶ月ほどでしなくなりました。驚くほど早く効果が出ました。投入し続けると黒く汚れていたヘドロは灰色の砂地になってきました。水が透明になると空き缶がやたら目立つようになり、ザリガニの動き回るのが目につくようになりました。

 平成19年4月に沖縄へEM製造と利用の実情を調査するためでかけてきました。
EMは生き物で万能薬ではないこと。EMは発酵を促進させる嫌気性の微生物群であることを再認識しました。

 EMを使った堆肥作りをして有機栽培に力を入れている友人がいます。出来た作物は、色、香り、味が違います。言葉では上手く表現できませんが、有機野菜のおいしさ、旬産旬消のすばらしさを広め、食育運動をすすめたいと思います。
 遅まきながら、愛知県でも「あいち食育いきいきプラン」を作り、食育推進をはかろうとしています。清須市も学校給食に地産地消、地元野菜を使用する機運となっています。

 神奈川県の農業総合研究所は、国の補助を受け、平成9年に未利用資源の堆肥化マニュアルを発表しています。それによれば、条件付ながらコーヒーかすは堆肥として有効に使えるとしています。飲料メーカーのポッカは、コーヒーかすと籾殻からポッカファーム10として堆肥の商品化に成功しています。土壌微生物の活性化を高め、土壌病原菌が原因となる伝染性病害の抑制をするとしています。平成19年5月、愛知県農業総合試験場を訪ね、主任研究員からも資料提供と説明をうけました。

 コーヒーかすにEMと籾殻や米ぬかを混ぜ、ボカシや肥料として利用する方法や、EM活性液を台所やトイレから浄化槽へ流して消臭と水質浄化をする方法を今後も調査して広めたい。

みどり(水・土・里)を良くする運動を広めることは、次世代への責任と考えています。



参考にした資料 神奈川県農業総合研究所 「未利用資源 堆肥化マニュアル」
嫌気性微生物研究会編 「嫌気性微生物農法」
日本土壌肥料学会編 「植物と微生物による環境修復」
祖田修 「着土の世界」
渡部忠世 「農は万年、亀のごとし」
新渡戸稲造 「農業本論」
桜井善雄









「環境学」